「そろそろ家を売ろうと思っていて」。そうご相談をいただいたとき、私たちがまずお聞きするのは価格のことではありません。なぜ売るのか、売ったあとどんな暮らしをしたいのか。そこがはっきりすると、進め方も自然と決まっていきます。
① 売る理由を、言葉にしてみる
住み替え、相続、転勤、資金の整理。理由によって、優先すべきものは変わります。たとえば住み替えなら「次の住まいに移れる時期」が軸になりますし、相続なら「ご家族全員が納得できる分け方」が先に来ることもあります。
理由をひとことで言葉にできると、迷ったときの判断基準になります。うまく言葉にならない段階でも構いません。お話ししながら整理していければ十分です。
② いつまでに、いくら必要かを決める
「高く売れたら嬉しい」は誰しも同じです。ただ、実際に必要なのは “いつまでに、いくら手元に残るか” という数字です。住宅ローンの残債、次の住まいの費用、諸経費。ここが見えていないと、価格の判断ができません。
住宅ローンの残債(金融機関の残高証明で確認できます)
仲介手数料・登記費用・測量費などの諸経費
引っ越し費用、仮住まいが必要な場合はその家賃
譲渡所得税がかかるケースかどうか
あわせて確認を売却で利益が出た場合でも、居住用財産の特別控除が使えることがあります。条件があるため、早い段階で税理士や私たちにご確認ください。
③ 売り出す前の状態を、写真で見てみる
内見に来られる方が最初に見るのは、写真です。特別なリフォームをしなくても、荷物を減らし、カーテンを開けて撮り直すだけで印象は変わります。
逆に、費用をかけた改装が価格に反映されないこともあります。何にお金をかけて、何はそのままでよいか。ここは物件ごとに違うので、実際に拝見したうえでお伝えしています。
まずは、お話を聞かせてください
売ると決めていない段階でのご相談も、たくさんいただいています。査定額を知ったうえで「やっぱり今回は見送ります」でも構いません。これからの暮らしを考える材料のひとつとして、使っていただければと思います。




